人工授精と言うと、夫の精子を妻の子宮内に注入すると言ったイメージがあると思いますが、先にもあるとおり、人工授精には2種類の方法があります。

夫の精子を使って行う人工授精」と
夫以外の精子を使って行う人工授精」です。

きっと驚かれる方もいらっしゃると思いますが、夫に何らかの不妊の原因があった場合には、夫以外の男性の精子を利用して人工授精を行う方法も不妊治療の一環として、視野に入ってくることになります。
これがいわゆる、「非配偶者間人工授精」で、夫以外の精子を利用する以外は、通常の人工授精の流れと全く同じとなります。

ただ、夫以外の精子を利用する為、産まれてくる赤ちゃんは夫との血の繋がりがありません。
その為、将来トラブルとなる可能性も高く、病院によっては厳しくガイドラインを設定している所もあります。

例えば、非配偶者間人工授精適用の条件として、

・無精子症の場合
・精巣精子回収術を行っても精子が認められなかった場合
・微量の精子は認められたが、妊娠出来る可能性が低く主治医の勧めがあった場合

等です。

また、倫理や宗教、法的問題と言った様々な事柄も絡んできますので、この方法を選択する際には、充分なカウンセリングの時間が必要となります。

ここでやはり一番気になるのは、「夫以外の精子」がどこからくるのか、ということですが、この取扱いは病院によっても異なるようで、一般的にはボランティアの精子が使われるパターンが多いようです。

非配偶者間人工授精は1948年に初めて実施されて以来、これまでに1万人以上もの赤ちゃんがこの非配偶者間人工授精によって誕生したと言われています。
けれど現在では、体外受精の「顕微授精」等の技術の進化によって、今まで妊娠出来ないと思われていた精子でも妊娠が可能となってきました。
そのため現在では、非配偶者間人工授精による妊娠は、絶対的な無精子症の場合にのみ行われているようです。

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