あなたは「試験管ベイビー」と言った言葉に聞き覚えがあるでしょうか?

それは1978年、イギリスにて、世界で最初の体外受精により誕生した赤ちゃんをあらわした言葉でした。
世界中を駆け巡った「試験管ベイビー」誕生のニュース以来、世界各国で体外受精の研究が進められ、技術も急速に発展して現在に至っています。

それでは、この体外受精とは、一体どのような不妊治療なのでしょうか。

試験管ベイビー、と言う言葉からも連想出来るように、体外受精とは女性の身体の外で卵子と精子を受精させる方法です。
そこが、人工授精とは大きく異なる点ですね。

治療の流れとしてはまず、予め男性の精子を採取しておき、次に女性の卵巣から卵子を採取します。
そして、体外にて男性の精子と女性の卵子を受精させて、数日間にわたって培養し、上手く細胞分裂が始まって4分割卵以上になったら、女性の子宮内に戻すという方法です。
つまり着床さえ上手くいけば、妊娠がかなう方法ということになります。

この体外受精が選択されるケースとしては、

・女性の両方の卵管が閉塞している
・免疫系に異常がある
・子宮内膜症があり、妊娠出来ない
・女性の年齢が高齢で妊娠の可能性が少ない

等と言った場合に行われるようです。

また、人工授精を何度行っても妊娠しない場合には、体外受精が勧められるケースがあります。
体外受精の場合、実際に妊娠出来る可能性は2割から4割と、体外受精を行う病院によっても確率にかなりの違いが出てきます。

また、コストの問題もあり、大学病院等では10万円台で、他の費用が高い病院では70万円台と言った所もあるようです。
世間的な「不妊治療は高額」というイメージに、最もあてはまる不妊治療と言えるかもしれません。

不妊治療においては、妊娠への望みをつなぐ、画期的な方法のひとつではありますが、反面、それだけの高額にもかかわらず、妊娠できる確率はそれほど高いとは言えない点や、女性の体にも負担のかかる方法であるだけに、この治療法を選択するのは、ひときわ勇気のいることではないかと思います。

このように、体外受精についてはこれからもクリアしなければならない問題もありますが、赤ちゃんが出来ない方にとっては有効な手段のひとつだと言えるでしょう。

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