「子どもがいなくても今の生活に充分満足していたし むしろいないほうが自由に生きられると思っていた」

マンガ家・イラストレーターの小林裕美子さんは、新著『それでも、産みたい 40歳目前、体外受精を選びました』(新潮社)で充実していた20代をそう振り返る。仕事に趣味に100%没頭できる、夫婦2人の生活。だが30代を過ぎた頃から、そんな気持ちにじわじわと変化が訪れる。

子どもを授からないのは自然の摂理だと諦めるべきなのか? 人の命を操作する不妊治療は「わがまま」なのか? 答えのない問いを10年以上に渡って悩み続けた実体験を、コミックエッセイという形で作品にした小林さんに話を聞いた。

引用元:40歳目前で体外受精を選んだけれど…。マンガ家・小林裕美子さんが語る、不妊治療のジレンマとは


「治療をしてまで生むべきなのか?」「子供がいない人生もありじゃないか」、40歳を目前にした女性の、揺れる心情がとても正直に表現されていると思います。

また不妊治療に対する妻と夫の温度差、実際に高度生殖医療(体外受精)に踏み切るまでの葛藤などが、優しいタッチのマンガを交えて綴られています。

高度生殖医療の治療費は、人によってまちまちで、第一子を授かるまでに400万円かかったという人もいれば、記事の小林さんのように、2回の採卵と移植(費用は合計で100万円弱)で授かったという人もおり、こればかりは「やってみないと分からない」ようです。

小林さんの場合は、実際は体外受精1回につき15万円の助成金がおりたそうで、これも大変助けになったという話でした。

また無事に男児を出産されたあとも「産んだらハッピー、めでたしめでたし」ではなく、仕事面では「子供が出来たなら・・・」と、もらえるはずの仕事をキャンセルされるなど、全てが上手くいくわけではなく「子供が生まれて母になった後」についても触れられています。

産んだら自由が無くなりそう、いなくても別に良いか・・・と、子供を持つ事に対して100%積極的になれない気持ちを抱く女性も少なくありません。

小林さんの本はそんな迷える女性にとって、何らかのヒントを得られる一冊になるかもしれません。

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